毛髪科学研究会 The Society for Hair Science Research English



代表世話人就任挨拶

杏林大学医学部皮膚科学教室 大山 学
 毛髪科学研究会(The Society for Hair Science Research, SHSR)は毛髪および毛髪疾患の研究を推進させることを目的として1993年に設立されました。本会は現在、皮膚科医、毛髪疾患に興味を持つ臨床医、基礎医学分野や企業の研究者など約100余名の会員からなり、毎年1回、総会ならびに学術集会を開催しています。
 SHSRは世界の毛髪研究学会とも密接に連携をとっており、定期的に国際大会を主管しあいつつ毛髪研究のさらなるレベル向上、技術・知識の普及に努めています。実際、本会の設立者である小川秀興名誉顧問が東京で開催した第1回SHSR研究会は、海外からの演者も参加した欧州、北米との大陸間毛髪会議の第1回大会(表記上は第0回)でもありました。その後、SHSR研究会総会・学術大会は原則国内で年1回実施されています。現在では国際学会は2年ごとに実施されるようになり、当初三大陸の毛髪研究会の集まりであったものが、参加国も増え、最近では世界毛髪会議(World Congress for Hair Research: WCHR)としてさらに発展しています。SHSR研究会と重なる年度は、国内での学術大会は行わず、総会のみWCHR期間中に開催しています。日本でのWCHRは小川秀興名誉顧問を会頭として第0回と第3回が東京で開催され、直近では2017年に第10回が小川秀興名誉顧問を名誉会頭、坪井良治前代表世話人、板見 智名誉世話人を会頭にSHSRが日本臨床毛髪学会とともに主催研究会となり京都で開催され世界中から多くの参加者を集めました。
 毛髪科学研究会(SHSR)の役員は現在18名の世話人と代表世話人で構成されています。代表世話人は、初代である小川秀興名誉顧問から、2代目荒瀬誠治名誉顧問、3代目勝岡憲生名誉顧問、4代目坪井良治前代表世話人に引き継がれ、2018年12月より大山 学が5代目として勤めさせていただいております。脱毛症の病態解明・新規治療法の確立、毛包生物学・再生医療の進歩を目指し、本会のさらなる発展に向けて努めてまいる所存です。会員各位におかれましてはより一層のご協力、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。